第4回
第4回P.C.O.
Royal Coservatoire of Scotland(スコットランド王立芸術学院)への推薦
Summer School
◎Haruto Henta →Full scholarship
◎Ao Nakagawa →Half scholarship
が、ビデオ審査にて正式に決定いたしました。
おめでとうございます。
第4回P.C.O.終了いたしました。 (2016年3月13日)
第4回 前日当日ワークショップ、ステージパフォーマンスを通して審査頂きました。
各審査員の先生方の選考
落合恵利子先生による「香港アジアングランプリ」
①コンクール部門スカラシップ5名
スカラシップ 5名
1) 79
2) 89
3)103
4)110
5)120
スカラシップ次点
6) 95
7) 87
8) 91
9) 58
10) 66
11) 93
12) 47
13) 25
14) 52
15) 57
スカラ名簿順 4)110の方は、昨年の香港アジアングランプリコンクールでのクラス審査にて、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 附属エルムハースト校 Directorより、サマースクール フルスカラを頂いており、この期間が今年のAGPと重なっているため、この順位を辞退されました。
次点の方が繰り上げになります。
②サマーインテンシブ(summer school)へのスカラシップ2名
スカラシップ 2名
1) 58
2) 89
スカラシップ次点
3) 91
4) 47
5) 103
6) 93
7) 87
8) 66
9) 110
10) 118
英国王立スコティッシュ芸術大学舞踊科
(旧スコティッシュバレエ学校の再編)
Royal Coservatoire of Scotland
鶴谷先生へ「クラス審査で」との学校サイドからの希望があり、両日のクラス受講者から選抜しております。
①2016年9月~正規留学ビデオ審査への推薦
120
河口真凜
②Summer School 16歳以上への推薦1名 Tuitionのハーフスカラの可能性あり
118
次点
115
③Summer School 15歳以下への推薦1名 Tuitionのハーフスカラの可能性あり
89
次点
91
95
83
93
57
52
58
66
72
落合恵利子先生 将来性を感じる Best12(順位ではありません)
コンテ部門のみコーチングに入られて未審査
25
47
58
66
79
89
91
95
103
110
118
120
矢上恵子先生 将来性を感じる Best9(順位ではありません)
C・S部門は、B部門のアドバイスタイムにてご指導中で未審査
31
32
47
52
57
60
79
89
95
将来性を感じるコンテンポラリーエントリー者
127
アレクサンドル・ブーベル先生、鶴谷美穂先生 将来性を感じる Best12(順位ではありません)
アドバイスタイム、コーチングなどで審査していない部門について、クラスを加味し、お二人で合議されました
47
52
57
83
89
91
95
103
110
115
118
120
大嶋正樹先生 将来性のある Best6(順位ではありません)
BS、A2部門などは、アドバイスタイム、コーチングなどで未審査
両日クラス受講したエントリーの方の中から選抜されています。
93
95
102
113
120
125
将来性を感じたコンテンポラリーエントリー者
125
平井優子先生 コンテンポラリー部門のみ(順位ではありません)
センス・振付・コントロール、トータルな意味で。
125
128
129
将来性を感じたコンテンポラリーエントリー者
126
コンテンポラリー審査中のワンポイントコーチング申込(先着10名男女それぞれ)
該当者は以下のとおりです。
コンテンポラリーエントリー者は、終了後に行います。
女子
71
58
89
91
95
99
104
106
113
118
男子
110
今回は、プログラムフォーコンペティション イン 岡山シンフォニーホールの創設からの理念に一歩近づいた回になりました。任意ではありますが、前日当日ワークショップの重要性や『国際コンクールやバレエ学校のオーディションは、必ずクラス審査があります』(落合恵利子先生、鶴谷美穂先生より)にのっとったP.C.O.に成長していきたいと強く思う第4回でした。
しかし、まだまだこの理念の浸透には、時間がかかりそうですが「エントリー連絡なしの当日突然の希望」にも、主宰側の生徒を遠慮させることで対応するなど(こういうケースは無くしたいです)<クラスと舞台がバレエ生徒の毎日の教育には欠かせないこと>を温かく伝えていくことや、<miniコンクールを日々のゴールにしない>、<バレエは、芸術であり、競技ではないこと>をバレエを学ぶ生徒さんや保護者の皆様に、時間をかけてお伝えしていきたいと、審査員の先生方もスタッフ全員も希っております。
ワークショップでは、バレエ芸術の体現者たる心得や、コアをつないでいくためのフロアーバーエクササイズ、クラシッククラス内では、各パの説明、そしてそれを踊りにどう生かしていくかなどを審査員の先生方それぞれに工夫をこらした内容で授業して下さいました。
舞台審査では、選んだ楽曲にふさわしい「パ」の扱い方や、役(ロール)に応じた踊り方、テクニックを強調しない踊りなど、たくさんの言葉をもって『アドバイスシート』に各審査員の先生方が手書きで演技直後に誠実に記入して下さり当日、各エントリー者ごとにお渡ししました。(早めに帰られた方には郵送をいたしました。)
ベテランの指導者の先生方、若い指導者の先生方、それぞれに今の日本のジュニアバレエの流れの一部に懸念を持ち、憂慮し、それでも丁寧に「バレエという芸術」の伝統をかみくだいて説明していく、劇場での一日となるよう改善して参ります。『歩いて出てくるところから考えてある』踊り手になるための成長の鍵をお渡しできるP.C.O.を目指しています。
特筆すべき点は、ミドルティーンのエントリー者の方々のコンテンポラリーの力が伸びていること。作品も良作品が増えてきたこと。クラシックとコンテの両輪の教育をされている先生が増えてきたことは、とても喜ばしい前進だと思います。
第4回P.C.O. 審査員の先生方と指導者の先生方とのミーティングreport
program for competitionでは、
《miniコンクールをゴールとしないバレエ》《バレエという芸術は奥深い豊かなもの》を指導者の皆様と共に、生徒さん達にどう学んでいくか、という教育的な目標があります。
毎回、審査、アドバイスの後で、希望される指導者の先生と審査員の先生方とで、小さなミーティングを行っております。
今回は、審査員の先生方の総評として
『ワークショップが舞台の踊りに良い意味で繋がっているな、と思うエントリーされた生徒さんと クラスでは余りよろしくない印象なのに、舞台バリエーションだけ見違えるような方とがいらして、やはり、クラスから順序だてて成長していくことが好ましいことをまず、生徒さんとその保護者の方とが理解すべき』
『年齢やキャリアに応じて、クラスから積み立てながら論理的にバリエーションに難易度を足していかないとリスクがある』
『コンクールを目指して、振り付けをむやみに変えていくのは、もうバレエからは逸脱している』
『作品の意味を考えて、音の区切り、使い方、アームスの使い方、表現の仕方を考えて踊りを練習してほしい』
『歩くところ、間の小さいステップまで普段の基礎が見えてしまうので、繊細にレッスンしてほしい』
『良いプライドを育み、何かコンクールなどで評価されたことで、良くないプライドが芽吹いてきたら、それは摘み取らないといけないが、そこには師弟間の信頼関係が大切になってくるが、師弟関係というような大事なことさえおざなりになりつつあることが憂うべき問題』
など、今の日本のジュニアバレエ界の問題点が次々審査員の先生方からお話として出ました。
『何かにつけ、受け身な子どもが増えたようにも見え、また、失敗を怖がる保護者と子どもも増えたようにみえ、舞台は、課題をみつけるために積極的に自分を磨かないと!』というような共通問題点などについても話題となりました。
これからの才能を後で花開くものに育てていくために、辛抱強い真摯な生徒に育てるためには…といった深いテーマの審査員&指導者のミーティングとなりました。
指導者の先生方、経験に基づいたご意見、ありがとうございました!