第6回

第6回 P.C.O.無事に終了いたしました審査員の先生方による総評

「厳しい バレエ教室」の厳しいの意味を取り違えているバレエの子ども、その保護者さんがいらっしゃるのではないかーーーというテーマのお話が審査員の先生方の総評の中で出ました。

バレエバリエーションのYouTube動画アドレスを小中学生に配信して振り付けを覚えてこさせたり、YouTube動画を見ながら自習させたりするお教室の存在を耳にすると心が痛みます。

バレエの古典のソロ、ソリストばかりかプリマのバリエーションは、週2,3回の基本クラスの小中学生が正しく踊りこなせるものでは決してありません。

週3回以上の基本クラス、プラス古典作品の習作リハーサルの積み立てを経ながら、下腿と上体の繋がり、ポールデブラと頭部のコーディネーションを身につけながら、年齢、筋力、体力に応じて、トウシューズのトレーニングに移行します。

ソリスト格のバリエーションといえど、トウシューズで正しくソロ作品を踊ることは、並々ならぬことなのです。

コンクール用ソロを主に考える親子さんの「ニーズ」に応えるバレエ教室というのは本来のバレエの教育としてはどうでしょうか?

そのニーズに応えてくれるお教室を「やさしくて楽しい良いバレエ教室」といえるのでしょうか?

脳と身体に自己流にしみついた筋肉と神経の繋がりは、後々修正することはとても困難なケースが多いと審査員の先生方がおっしゃっていました。

一見厳しく見えるプロセスを端折らず積み上げていくことに時間を割いているバレエ教室は「厳しい」というのではなくバレエをきちんと習得していくうえで大事なことを実施している、後々困ることが無いよう、教育しているといえないでしょうか?

また、海外の伝統あるバレエ団の元プリンシパルの方のお話で 「振り付けを教えていただいた後、細かい音のニュアンスであったり、顔のつけ方やパの方向性などについて、原振り付けがプティパであるならキーロフバレエ団の踊りを、パリオペラ座の踊りであるならばパリオペラ座の踊りを、と原振り付けの踊りを参考に学ぶべきである」という提案をいただきました。

ワークショップでふだんの基礎の貯えが認められた生徒さんでも、本番にいつもの力を出し切る難しさを経験していく会に育ってきたと感じます。

当日ワークショップの最後の枠を使って行った審査員の先生方と希望された指導者さんとの懇談会では

・足の練習から上体への移行について

・音のとり方の教育

・音楽性がわからない場合は?

・本物の生の舞台を観に行くよう促していくには?

など、多岐にわたる質疑応答が続き、実りある時間となりました。

「思いがけない生徒があと伸びする例もあるので、その子その子のタイミングを見逃さないようにしていくと、指導者の先生もクラスが楽しくなる」という締めくくりのアドバイスでした。

女医リーナこと足立清香先生による アンディオールの解剖学Vol.1も大盛況のうちに終了いたしました。

次回、第7回P.C.O.にもお越しいただき、さらにアンディオールのためのトレーニングを盛り込んでいただく予定です。


各審査員の先生方の選考

※アドバイスタイム、コーチングなどで審査していない部門については、クラスを加味し、決定いたしました

落合恵利子先生による「香港アジアングランプリ」(AGP)

①AGP 決勝出場権 2名

98

106

②サマーインテンシブ(summer school)へのスカラシップ 2名

79

97

次点

128

131

落合恵利子先生 将来性のある Best12(順位ではありません)

11

42

58

61

79

97

98

106

110

128

131

133

矢上恵子先生 将来性のある Best19(順位ではありません)

16

22

34

36

42

43

45

48

51

52

57

58

61

63

79

85

86

88

133

アレクサンドル・ブーベル先生、鶴谷美穂先生 将来性のある Best12(順位ではありません)

41

43

58

79

80

86

98

106

110

128

131

133

大嶋正樹先生 将来性のある Best15(順位ではありません)

11

16

22

25

42

58

61

79

85

91

97

106

108

128

146

柴田有紀先生 将来性のある Best9(順位ではありません)

11

13

29

71

97

98

106

123

128

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